●たひのと町役場(千十浬) ●たひのと郵便局(千十浬)郵便局。 ●千十浬公園(千十浬) ●オッキイ図書館(千十浬) ●チッサイ図書館(舞網) ●銀行(千十浬) ●交番(どこでも) ●消防署(千十浬) ●交換局(不明) ●インドア小学校(千十浬と東風の中間) ●アウトドア小学校(金田) ●内向中学校(千十浬と舞網の中間) ●外向中学校(千十浬と金田の中間) ●雑高校(千十浬) ●重篤病院(舞網) ●危篤薬局(舞網) ●クライスト神社(千十浬) ●権化等神社(東風) ●那観寺(舞網) ●土寸寺(新良地) ●たひのと霊園(東風) ●金田飛行場(金田) ●キリン(金田)
町役場。
でっかい公園。池や、猿が放し飼いになっている区画がある。
千十浬公園に隣接する図書館。蔵書数が多い。
舞網にある図書館。蔵書数は少ないが珍しい文献が見つかったりする。
ただ銀行と呼ばれる。正式名称は不明。
ほぼ無人。警官がいる時もあるが、勤務中であることを理由に話を聞くだけで何もしないので、誰も期待していない。この町の治安は主に町民の良心で成り立っている。
完全に無人。緊急時には、その時だけ張り切る坂崎さんというおっさんを中心に町民の共助で何とかする。
携帯電話は普及しているが、電話をかける際にはまず交換局にかけ、相手の名前を告げて繋いで貰わないといけない。ただこの交換局が町のどこにあるのかは誰も知らない。
千十浬と東風の中間辺りにある小学校。イン小と略される。市街地なので児童数も多く(30人×4クラスほど)、賢しい傾向。
金田にある小学校。アウ小と略される。児童数は少なく(20人×2クラスほど)、素朴な傾向。
千十浬と舞網の中間辺りのある中学校。ナイ中と略される。イン小、アウ小それぞれの児童がミックスされ、その半分が進学する。
千十浬と金田の中間辺りのある中学校。ガイ中と略される。イン小、アウ小それぞれの児童がミックスされ、ナイ中ではないもう半分が進学する。因みに何故ミックスするのか、みな疑問に思っているが誰も理由は知らない。
千十浬にある町内唯一の高校。通称雑高。偏差値53位のため、頭の良い奴と馬鹿は町外(烏沢とか)の高校へ進学する。
町立ではないが、総合病院的な役割を果たす大きな病院。動物や虫など、人以外でも生物ならとりあえず治療する。
重篤病院に隣接する薬局。
田丁町で最も大きい神社。全方位のご利益を謳うため、あまり霊験を感じられない。懺悔室があり、結婚式のプロデュースもするが、あくまで神社。ただ、神前式なのに神主立会いの下、指輪の交換と誓いのキスをさせたりする。祭の時には出店も多く人が賑わう。夜間本堂を開放していて、終バスを逃した人の仮宿としても機能する。
はるか昔からある小さな神社。「ごんげら様」をご神体として祀っていて、周辺の老人達は畏怖の念を抱いている。イン小の生徒達がたまに肝試しを試みるが、夜はマジで怖いので大抵断念する。
舞網にある無住の寺。前住職以下寺の関係者は全員サーファー。波乗りに取り付かれて還俗し、夏は海の家「<strong>Bo’Z</strong>」を経営、冬は基本的に南半球に移動して年がら年中海で遊んだり稼いだりしている。そのため寺自体は荒れ放題で、肝試しにもってこい。実際でっかいフナムシとかいるため普通に怖い。新良地にある土寸寺の和尚とここの前住職は喧嘩友達。
新良地インターチェンジを北に越えた新良地湖のほとりに佇む寺。境内は開放されているが、基本的に山奥なのであまり人は来ず、動物たちがうろうろしたりしている。裏手に小さな墓地あり。闊達な雰囲気の和尚とおしゃべりな小坊主と身の回りの世話をする無口な大男の三人で暮らしている。精進料理を振舞う「どすん庵」という小料理屋をはなれに作ったが、滅多にお客が来ないので寂しがっている。那観寺の前住職とここの和尚は喧嘩友達。
大きな霊園。葬儀場や火葬場も付属している。葬儀場は火葬から鳥葬までありとあらゆる葬儀の様式に対応できる。霊園は渦巻状に墓地が広がる形になっている。中央にあるお墓には名前が刻まれていない。
定期運行の無い小規模な飛行場。主にプロペラ機やセスナ、ヘリなどが格納されている。ここから飛び立つ飛行機はどこにも行きつかず、2、3分で戻るか、運が悪いと消える。
金田の方面にある電波塔。何の電波を発信しているかは謎。何故かキリンの形をしている。重要な施設のため、確かに存在しているはずなのに蜃気楼のごとく絶対に近寄れない。
●ナンカアッタカイ(千十浬、舞網、東風) ●サスガアッタカイ(千十浬、東風、金田) ●寒川酒店(千十浬) ●八百丁(千十浬) ●肉の猪野(千十浬) ●うを岸河(千十浬) ●ほどほど文具(千十浬) ●柳生書店(千十浬) ●ツメエリ商店(千十浬) ●バーバー・馬場(千十浬) ●ファンシーショップ・プリティ(千十浬) ●駄菓子・イン・ザ・ラビリンス(千十浬) ●ペガサス(千十浬) ●フューチャーレコード(千十浬) ●スエカフェ(千十浬) ●背骨食堂(千十浬) ●スナック多恵(千十浬) ●バー・ケルアック(千十浬) ●手作りテレビ・重力信仰(千十浬、新良地、東風) ●イタリアンダイニング・ナイスセンス(東風) ●タワープラザ(東風) ●フレッシュ・キング(東風:タワプラ内) ●グラッシーズ・ダイアモンドクロス(東風:タワプラ内) ●海里堂(東風:タワプラ内) ●ジョリ・フィーユ(東風:タワプラ内) ●カリースマイル美容院(東風:タワプラ内) ●ファッションマーケット・ふくや(東風:タワプラ内) ●ビリビリ電器(東風:タワプラ内) ●タワープラザ2・ジェンガタワー(東風) ●爆裂書房(東風) ●ホームセンター・カオス(東風) ●とんぷうラーメン(東風) ●タブチモータース(東風) ●パスカル(舞網、東風:タワプラ内) ●喫茶・ゴンドワナ(舞網) ●観世音ストア(舞網) ●ばた~らんど(舞網) ●ナカムラスポーツ(舞網) ●洋服の福耀(舞網) ●ヒドラの湯(舞網) ●コインランドリー・ヒドラ(舞網) ●サイモンリサイクル(金田) ●麒麟堂(金田) ●ソフトボーイ(金田) ●ヤングダイナー(金田)
コンビニ的なチェーン店。千十浬に本店が、舞網、東風にそれぞれ2号、3号店がある。深夜3時まで営業。
ナンカアッタカイチェーン系列の弁当・惣菜屋。店舗ごとに特色がある。のり弁240円。から揚げ弁当320円。フライミックス380円。幕の内弁当514円。これをベースに種類や値段は季節により変動する。他にも肉団子や野菜炒め、ひじきの煮つけなどの惣菜も販売する。どの店舗も名前に反して弁当がぬるい。
昔から親しまれている酒屋。酒を扱う以外に精米、ぢぎび剥き、冬場のみ灯油を扱い配達もしてくれる。ナンカアッタカイが近くに出来て客足が遠のいている。
千十浬商店街にある八百屋。読みはやおてい。店先に吊るしてあるザルがレジ代わり。 主人の次郎さん(34)はお祭り好き。
千十浬商店街にある肉屋。読みはにくのいの。たまに「ばら肉」「ブロック」としか書いてない肉を売りに出すのだが、お客さんに気づかれず逆に悶々としている。店主の辰三さん(48)は今まで肉包丁が刃こぼれしたことがないほどの腕前。コロッケ4つで100円。
千十浬商店街にある魚屋。読みはうおしか。毎日、特に漁港でもない舞網から届いたばかりの新鮮な魚を並べている。店主の士郎さん(34)は本当は猫好き。
アウ小とナイ小のきっちり中間地点に存在する文房具店。ベルマークで買い物ができる。文房具の他にゴムボールやなわとびなども扱っている。店主の半位(なからい)さんはどんな子供にも紳士的に対応するナイスミドル。いたずらされた場合にも紳士的に4倍にしてやりかえす。
千十浬商店街に昔からあるいい感じの書店。店内は狭いものの小学生向けの本から参考書、ラノベから岩波まで幅広く扱っている。店主の柳生さんは大体旅に出ているため、店員は奥さんかバイト。
千十浬商店街にある学生服専門店。イン小用の体操服から内中、外中、雑高の制服や体操服まで幅広く扱っている。店舗の裏に広い倉庫があり、在庫を置いてある他、作業場もあり補修や袖丈直しはここに持ち込めば対応してくれる。店長・爪江利さんの趣味は制服の改造。企画と予算次第で(本人曰く)秘密裏に改造を行ってくれたりもする。改造例は刺繍を入れるなどのスタンダードなものから 、カラーやボタンをカーボン、チタン製に替える、赤白帽にゴアテックスを仕込む、学ランをリバーシブル(つまり、裏地も学ラン)にする、などバラエティに富む。
千十浬商店街に昔からある床屋。かつては新中学生全員を一手に引き受け丸刈りにしていたため、バリカンの扱いが異常に上手い。今でも丸刈り、角刈り、ウルフカットぐらいならば鋏を一切使わない。その店主、靖(42)はカリースマイル美容院の麻美絵と同級生で、商売敵を装いながら密かに好意を抱いている。
内向中学校の近くにあるファンシーショップ。駄菓子や文房具も扱っている。店主の可愛さん(55歳、女性、独身)は万引き対策に余念がなく、至るところに張り紙(万引きは犯罪なので死刑!・万引きの万は万死の万!)や監視用のミラーを設置しているが、基本眠っている&目も耳も悪いので万引きが絶えない。
千十浬商店街の路地を入った袋小路に佇む駄菓子屋。単価5円からの駄菓子が揃っており、ダイサイダーもナンカアッタカイ等で購入するより安いため、五百円もあればお大尽になれる。三枚一組100円のオリジナルメンコが目玉で、絵柄のレア度とその枚数によって店の景品(水鉄砲、鉄道模型、人形)と交換してくれる。絵柄は実際する人気キャラクターをパロったようなものだがこれが意外とうけている。描いているのは店主の孫、さとし(イラストレーター志望、現在フリーター) 。
おもちゃ屋。千十浬商店街にあり、主にボードゲームを取り扱っている。タワープラザのせいで売り上げが伸び悩んでいる。
古いレコードが豊富。バー・ケルアックの店長とナイスセンスの店員がよくいる。二人の買うレコードが被ることはまずない。
千十浬商店街にあるいい感じの喫茶店。店主の名前が末さん。5年ほど前に改装を機に店名を変えた。以前の店名は「パーラー・末」。
大衆食堂。部活帰りの雑高生たちが良く来る。店名の由来を店主に尋ねると怒鳴って追い出され、他の店員に尋ねるとやんわりと追い出される。
30年以上の歴史を誇るカラオケスナック。従業員は全員40歳以上、陰でお化け屋敷と呼ばれている。ママの名前は登美子。一人も多恵という名前の人物はいない。
千十浬商店街の外れにあるバー。いい感じの音楽が常にかかっている。
大衆居酒屋。メッコウのフライが旨い。カウンターメインの狭い店で家族経営のようにフレンドリーだが、実はチェーン店。店名や手作りテレビとは何なのかはオーナーしか知らないし、オーナーが誰なのか誰も知らない。
東風に最近出来た、スカしたレストラン。味はそこそこ。ランチは五百円からなので食材の原価は安い。
ここ2、3年の間に出来たジャスコ的な(或いはイトーヨーカドー的な、又はアピタ、サティ的な)デパート。タワプラと略される。塔のように細長い外観。
タワプラ内にある、野菜多目のハンバーガーショップ。値段はちょい高め。ピクルスは基本2枚入っている。マニュアル教育が徹底されておらず、店員の当たり外れが激しい。
旧店名は「十文字眼鏡店」。元々千十浬商店街にあったが、5年ほど前にタワプラ内に移転した。名前もその際に変わったものの、あまり浸透はしていない。小学生達の間で必殺技の名前として定着しているが、子供らも自分の叫んでいる名前が何を指しているのか分かっていない。若者向けのフレームなども置いてある。店主の章吾さん(30)はメガネイケメン。
元々は千十浬商店街にあった時計屋。十文字眼鏡店が移転する際一緒について来たため、眼鏡店ともども商店街からは裏切り者扱いされている。店内は深い蒼を基調とした雰囲気でまとめられており、不思議な空間になっている。店主の正一郎さん(67)は実は伊達めがね。
田丁に似つかわしくないお菓子屋さん。こじゃれたケーキにとどまらずガレット、ブランマンジュ、ババロア、ジュレなど幅広い洋菓子を置いている。店主のアントナンさん(36歳)はぢぎびの魅力に惹かれてこの町に越してきた少女が好きなフランス人(ハイチ出身)。いつかぢぎびを全世界に広めたいと思っている。
タワプラ内にある美容院。店主の麻美絵(42)は、かつてカリスマ美容師の弟子の店でバイトしたことがあるというのが唯一の自慢。腕は格別良くもなく悪くもないが、誰彼構わずパーマを薦めてくるのがちょっとうざい。店名は、略すと「カリスマ」になるのでこれにしたが、略されないうえ潜在的にインドのイメージを刷り込むことになるので無意味というか何というか。
タワプラ内に出来た大型チェーンの洋服屋。ユニクロというよりはしまむら。多少センスは古いがとにかく安い。ムームーが3着千円だったりする。
県内に数十店舗を構える家電量販店。多少割高だがポイントが尋常じゃなく、店にいる時間制で溜まっていく。最終的に100年店内にいれば店自体を買える。
タワープラザの近くに建設中のビル。ずっと建設中で今や町で一番高いビルだが、まだまだどんどん積んでいる。完成しかけると一部崩れる、決して完成しない建築物。
ハチ号線沿いに最近出来た大型書店。3階建てで新刊図書以外にもDVDやCD、TVゲームも扱っている。ソフトボーイに無い新作DVDなどもここで手に入る。下品なノボリが目印。
ハチ号線沿いに最近出来た大型のホームセンター。工具・木材はもちろん、ペットの餌から個人用シェルターまで何でも取り扱う。不気味なノボリが目印。
古くから東風にあるラーメン店。『頑固親父おりマス』と書かれた看板が特徴だが、実際は「すみません」が口癖の気弱なおっさんが店主。看板メニューのダイスキラーメンはナルトが異常に入ってるだけの醤油ラーメン。
ハチ号線沿いに昔からある車屋。中古車販売からカスタムメイドまでなんでもござれのエキスパート。最近の自信作は空飛ぶ車「スカイ・オブ・ザ・カー」。ただし修理のあと必ずネジが余るのが玉にキズ。
パン屋。最近タワプラのフードコートに2号店を出した。メロンパンとクロワッサンが人気。レジが骨董品。店内にはガラスに面したカウンターがあり、立ったままそこでパンを食べることが出来る。一つだけソファ席があり、運が良ければそこに座れる。コーヒー一杯150円。ただし量は少なめ。店内禁煙。
舞網にある昔ながらの喫茶店。入り口のドアにはステンドグラス、テーブルは全てインベーダーゲームの筐体になっている。全席喫煙(強制)席。
舞網にあるそれなりに大きいスーパー。食料品のほか、薬や日常雑貨も取り扱っている。
メッコウの切り身やぢぎびなど田丁町独特の食材も。
浜辺近くにある、屋台感覚の小さな飲食店。主に塩バターと味噌バター、ダイサイダーなどのスナックを売っている。軒先のカウンター席しかなく、雨の日は休み。
舞網にあるスポーツショップ。頼むとどんなユニフォームにも名前を刺繍で入れてくれる。店主の仲邑さんは常にサングラスをかけていて、学生時代はバドミントンで日本代表合宿に呼ばれたこともある。当時のニックネームは「音速のカムラ」。ショウウィンドウに貼ってある店の売り文句は「田丁一の品揃え!バットの数は日本一!~ラケットもあるよ~」
戦後から続く洋品店。下着・靴下の類からシーツやタオル、はては毛皮のコート、喪服に至るまで「着るものと布製品」はなんでも揃う。ただ、非常に狭い店内に無数の商品が全く規則性なく乱雑に積み重なっているため、探し出すのは非常に難しい。全てを把握しているはずの店主、おフクさんは齢100を超え、耳遠く耄碌しかけているので、ますます宝探しのようになっている。最近タワプラの中にファッションマーケット・ふくやができたことにより少々苦戦をしいられているが、高齢者をはじめとした根強いファンは多い。
舞網の千十浬に程近い場所にある銭湯。基本的に年寄りしか寄り付かなかったが、長らく番台の主であった千代さん(72歳)がくたびれてしまったため、孫娘の千代さん(17歳・雑高・帰宅部)が顔を赤らめながら番台に座るようになった。そのためか、最近は部活帰りの高校生や仕事帰りの(性的趣向が偏った)お父さんも寄るようになった。
ヒドラの湯に併設されてる10畳ほどのコインランドリー。洗濯機・乾燥機共に30分100円。
最近出来たリサイクルショップ。中古品や回収した粗大ゴミを修理して売っている。たまに掘り出し物が見つかることも。いつも従業員しかおらず店長は不在で、店への指示は全て電話で行われている。
金田にある古本屋。品揃えはあまり良いとは言えず、店主も基本会話してくれないが、どうしてもほしい本を頼むと本人が忘れたころに取り寄せてくれてたりする。店の片隅に古いエロ本が積まれている。
田丁唯一のレンタルビデオショップ。VHSの品揃えはどこにも負けない(ブルーレイはもちろん取り扱っていない)。出店当時、田んぼのど真ん中に急に出来たため住民の度肝を抜いた。年齢証の確認が結構いい加減なため、借りに来る若者が後を絶たない『オ・ト・ナ・コーナー』と、『誰も知らない!B級映画特設コーナー』がウリ。
ホテル・トゥーヤングに隣接するファミレス的なダイニングレストラン。80年代アメリカ風の内装で、おしゃれだが営業時間がかなり変則的なため、あまり客が居ない。ハンバーガー型のネオンが目印。オーナーはトゥーヤングと同じ若居商事。
●合体動物園(新良地) ●羽合果樹園(新良地) ●新良地湖ボート乗り場(新良地) ●眼混川の渡し場(金田と新良地の中間) ●ハッピー球技場(東風) ●ベリーグッドホール(東風) ●ベリーグッドホテル(東風) ●ホテル・トゥーヤング(金田) ●シネ・エンド(舞網) ●舞網バッティングセンター(舞網) ●あそびの殿堂 U.F.O.(舞網)
タイゴンとかライガーとかラバとかそういう混血動物たちが主に繁殖されている。檻や柵は無いので注意が必要。動物たちはある一定の範囲から町の中にはいこうとしない。
マンゴーとリンゴが同時に栽培されている。たまにマリンゴーができる。ここでしか手に入らないマリンゴーパイは甘みを一切排除した渋みと乾き具合が何ともいえない名物。大人を超えた老人の味として売り出し中。
遊覧用ボート乗り場。男女で乗ると恋が実るという噂があるが、ボートは陸でホロの巣になっているため常に見当たらない。
眼混川の渡し船。渡し守はタナベという斜視のじいさん。頑張って頼み込めば川下りもできるが、その間終始舌打ちされる。若者にあまり知られておらず、年寄りしか利用しない。後継者不足に悩んでいる。
沢山の畑を買収して作られた大きな球技場。団体利用は一週間前から要予約。
主にゲートボール大会や野球大会、バザーや盆踊りが開かれる。ロッカールームが迷路になっている。
東風にある多目的イベント会館。ハコモノ行政の塊。たまに名前も知らないタレントや市民劇団が興行を打つ。
ベリーグッドホールに隣接したホテル。無駄に設備は豪華だが、位置付けとしてはビジネスホテルで、それなりに料金は安い。
畑の真ん中に立つモーテル。連れ込み宿としての側面もあるが、旅人の安宿としても使われる。アメリカによくある二階建てL字型のアパートのような外観。
小さな古い映画館。夏には浜辺で上映することもあり、多くの子供達の夏の思い出になっている。
昔からあるバッティングセンター。設備も古く潮風で錆が目立つ。機械も常に調子が悪く、ストレートを選んでもとんでもない変化球が投げられてくる。
球種はストレート(80k)ストレート(120k)ストレート(160k)カーブ(100k)の四種。120kのストレートのコースが一番錆とかがひどいらしく、常連からは「球種:魔球」と呼ばれている。
舞網の外れ、東風の近くにあるゲームセンター。読みは、看板記載のふりがなによれば「ユーホー」。
規模は大きめだが、置いてあるゲームは古い。筐体の3割は故障中か画面焼けを起こしている。もぐらたたき、エアホッケーなどが充実しているため、休日には成人客・女性客のすがたも。アウ小生とイン小生間、外中生と内中生間には微妙な緊張感が漂いがちだが、逆にここで仲良くなるケースも少なくない。
腕相撲マシン「乾坤一擲! ここイチバン」は凶悪な設定で知られており、中でも、最強の相手である「伝説の横綱」には成人男子ふたりがかりでもまず勝てない。店長の知るかぎり、独力でこれを倒した者は全盛期の寒川春子ただひとり。バイトはラクだが高時給。そのため、空きが出るとすぐに応募者が殺到する。
●ホルタテル建設(東風) ●メヒコ探偵事務所(舞網) ●猿場ドールハイツ(舞網) ●マキシム丸(舞網) ●千十浬一丁目一番地(千十浬) ●通称・金田のぐるぐる(金田) ●ハチ号線(金田-舞網-東風)
●時計塔(千十浬)
千十浬の中心にある大きな時計塔。四面に時計が付いていて、遠くからもよく見える。
11月11日11時11分11秒になると文字盤が四面とも開き、からくり人形が劇を繰り広げる。それは12月12日12時12分12秒まで続き、その間時計塔の時間は見ることができないため、遅刻しても多目に見てもらえることが多い。
土建屋。色んな建物を建てたり解体したりしている。社屋は昔千十里にあったが、最近東風に移転した。
ひっそりとした探偵事務所。こんな田舎町に探偵の需要があるわけもなく、稀にあったとしても人目を気にして誰も来ないので常にヒマ。所長の芽比古(30代男性)も憧れだけで始めたド素人。
自称アーティストばかりが集う格安の賃貸アパート。当然壁が薄いので近隣とのトラブルは絶えず、アートと称して電柱や道路に変な絵を描いたりする。ごく稀に本当に良い芸術が偶然生まれたりもする。
舞網の港に係留している持ち主のいないフェリー。子供の探検スポット。
誰も行けない。そこ宛ての郵便物は郵便局に保管され続ける。「サイトーさん」「董一十」さんなど宛て名は様々だが、何故か千十浬 一丁目一番地としてちゃんと認識される。
金田のある地点を通りかかると、散歩中の犬や動物がぐるぐると回りだす。理由は謎。日によって場所は変わる。
烏沢から田丁を横断し下下頭まで通っている比較的大きな道路。車で田丁町の外へ出るにはここと新良地の高速道路の二通りしかない。国道なのか県道なのか、そもそもハチが数字を示しているのかも不明。古くからハチ号線と呼ばれている。ぐるぐると曲がりくねっているがこの町で一番真っ直ぐな道路。
●眼混川(新良地-金田-舞網) ●舞網の浜(舞網) ●新良地湖(新良地) ●コルニエ沼(金田)
新良地、金田に跨り、舞網から海へ流れ出る川。読みはメコンガワ。長時間(2時間ほど)川面を眺め続けていると右目と左目が混ざり、距離感が掴めなくなる。二人で眺め続けると、両者の片目の視界が入れ替わる。一日寝れば治る。
浜辺。単に舞網と呼ばれることも。夏は海水浴場として開放される。眼混川と堤防を挟んだ先は小さな港になっていて、常に漁船が数隻泊まっている。たまにメッコウが流れ着く。
白樺の林に囲まれた湖。ホロが生息。
金田にある底無し沼。濁っていて底が見えない上、危険なので誰も調査したことがない。
何かを捨てるのに最適。というか皆こっそり知られたくないものを捨てている。男子なら一度はエロ関係のものを捨てに行ったことがある。
●ホロ ●メッコウ ●モアモドキ
猫ぐらいの大きさの小動物。見えない。近付くと甘噛みされるので気付くことが出来る。年寄りはナリンバと呼ぶ。理由は不明。
大きいジュゴンみたいな海獣。豚肉みたいな味。
ダチョウの様な外見の動物。体長5cmほどの雛が一晩で2m近く成長する。驚異的な跳躍力で木の枝や天井から逆さにぶら下がり、人の目をじっと見つめる習性がある。夜行性で、群をなして行動し、フランス語のような声でぼそぼそ鳴く。夜遅くに人家を訪ね、嘴で器用にノックをする。畑の作物を荒らす害獣だが、中国語(っぽい音)で話しかけると逃げていく。
●ぢぎび(果物) ●塩バター(ジャンクフード) ●味噌バター(ジャンクフード) ●ダイサイダー(飲料水) ●ファゴルォジュピュリフォンヌ・ツァシャリッツァ(酒)
テニスボール大の真っ黒な果物。外皮は鋼の様に硬く、万力などを使わないと割ることが出来ないため、過去何度もこれを使った殺人が起きている。むしろ人を殺す時には、コレ、みたいな風潮もある。握りやすく、殴りやすい。中の果肉は甘い蜜柑のような味。通常、両側にハンドルが付いた小型の万力、「ぢぎび割り器」で割る。
塩とバターで和えた物。何に和えるのかは常に分からない。べちょべちょしていてスナック感覚で食べる。
味噌とバターで和えた物。何に和えるのかは常に分からない。どろどろしていてスナック感覚で食べる。
ほぼ炭酸のジュース。水より空気の方が多い。めちゃくちゃ甘い。
濃縮したぢぎびの酸味・甘味をベースにウォッカなどアルコール度数の高いものを混ぜた酒。
誰も正式名称をちゃんと言えない。ショットグラスでちびちび飲む。水割り・お湯割などは邪道。
●槍雨(やりさめ) ●黒昼(こくちゅう) ●栂倒し(つがだおし)
スコールみたいな雨。予兆もなくいきなり痛いほどの豪雨が降る。
昼なのに突然太陽が消え夜になる現象。1、2分で元に戻る。夏の終わりには大黒昼と呼ばれる三日間夜が続く現象が訪れる。
立っていられないほどの突風。5分から30分ほど続くことも。
●町長と町議会 ●田丁青年団 ●坂崎さん ●寒川春子 ●寒川正宗 ●田淵権蔵 ●未来おじさん ●バッティングじじい ●タヒノトウォーカー ●町長記念日 ●踊り問答
22人の不老不死の中年達によって構成。町民が全く政治に関心がないのをいいことにこっそりと好き勝手やってる。殆どの町民は町議会があることも知らず、たまに話題が出ても興味がない。町議員の多くは家族を持たず、自分が議員であることを周りに隠して生活している。もちろん選挙もないが誰も気付かない。町長だけは人前に出るので、30年を目処に議員の中から交代で選出される。
若い衆で構成される自治組織。主な活動は祭の運営や町内パトロール。
火事や事故の際に忽然と現れ、事態を仕切り、解決するといつの間にかいなくなる中年男性。「こりゃあおおごとだぞ」がいつも第一声。どこに住んでいるのか誰も知らない。
寒川酒店の店主。90歳くらいのおばあちゃん。町一番のぢぎび剥き名人で、素手で素早くぢぎびの皮を剥ける。最近身体を悪くして入院していた。店を畳もうか考えているらしい。
寒川春子の孫。29歳。配達担当。ミュージシャンになりたいが音痴であり、なれないのを店のせいにしている永遠の思春期。祖母には敵わぬものの、半日かければぢぎびを素手で剥ける。周囲の人たちは店を継いでもらいたいと思っているが、家もぢぎびも嫌い。
タブチモータースの跡取り息子。東京の有名理系大学を首席で卒業したエリートだが、迷うことなく稼業の車屋を継いだ。気さくで明るいが、工具を持った瞬間ペシミスティックな人格に変わる。
毎日金田中のポストに新聞の切り抜きを投函し、過去に送れるか実験している名物おじさん。過去に繋がる公衆電話があるなら、同じようなポストがあってもいいはずだという持論を持つ。この習慣を続けることで、いずれ未来の自分から切抜きが届けば未来予測になる、と信じている。
時々通りすがった小学生などに未来のことを教えているが、妄言である可能性が高い。
投函した切り抜きは時空の歪みでランダムな住所に届いてしまうと言い張り、他人の家のポストを覗いてまわっているので、少々迷惑がられている。
舞網バッティングセンターの受付兼管理人。バットを杖代わりにしているじいさん。3連続ホームランを出すと、「見本を見せてやる」といって杖バットで打ち始める。打率は普通。頼むとバントも見せてくれる。バントは上手い。
田丁町の情報誌。掲載されればステータス。ナイスセンスが載ってないあたりに編集者の意地を感じる。
毎年、先代町長の命日には町中が喪に服す。商業施設は営業休み。人々は大きい音をたてることを禁止される。町の子供は大人から「大きい音をたてると警察に連れかれるよ!」と言い聞かされて育ってきたが、警察があんな有様なので世を知るにつれ方便だと分かり、すっかり緊張感のない慣習になっている。
ただ実際先代町長は生きているので、身元を偽りながらよく似た別人としてきちんと喪に服す。
田丁町に古くから伝わる風習。二人の人間が独特なリズムで踊りながら交互に質問をし、それに答えてしまった方が負け、という遊び。結構際どい質問が飛び交うのだが、実はこのリズムと踊りには催眠効果があり、意識を保ってないとうっかり秘密を話してしまう。熟練の老人にかかれば若者の秘密など赤子の手を捻るように暴かれる。伝統行事なので昔からの田丁町民なら(巧拙の差こそあれ)あらかた出来る。