▶︎ABOUT

タヒノトシーケンス

空の地方都市「田丁町(たひのとちょう)を舞台にした短編演劇プロジェクト。
TRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)の手法を生かし、仲井陽を中心に、数年に渡って創出された膨大な町の設計や情報のアーカイブを作品背景に持つ。
町中の道はあまねく迷路のように曲がりくねり、鳥居に十字架がくっついた〝クライスト神社”や、とりあえずなんでも診察する〝重篤病院”、5割の確率で飛行機が行方不明になる〝金田飛行場”、昼に突然太陽が消えてしまう〝黒昼”など、シニカルで奇妙な世界観が特徴。ちょっと不思議でおかしく、時にほの悲しい日常を描写する。ミニマルな舞台装置に、プロジェクターでアニメーションなどを投影することによって、町の風景を立ち上げる。
2015年夏に初の公演を行い、大好評を博した。

仲井陽(ナカイ・ミナミ)/脚本・演出

1979年、石川県出身。早稲田大学在学中に、創作活動を行う「ケシュ ハモニウム」を旗揚げ。

劇作家・映画監督として活動し、PFF アワード入選や夕張学生映画祭準グランプリ、JCF 学生映画祭グランプリ、早稲田学生文化賞など受賞。
現在は、映像ユニット「ケシュ#203」の映像作家として活動。NHK Eテレ『100分de名著』『グレーテルのかまど』などのアニメーションを担当する。

また並行して、脚本家としてラジオやTVドラマのシナリオを手掛け、短編小説などの執筆を行う。「日常における異質」や「異世界における日常」を題材とした作品が多く、その特異なシチュエーションの中から普遍的な人間の感情を浮かび上がらせる作風と得意とする。
2015年より、奇妙で不可思議な町「田丁町(たひのとちょう)」を構築する演劇プロジェクト「タヒノトシーケンス」を開始。


▲ おもな脚本提供作品

ケシュ#203/美術・プロジェクション

稲田大学卒業後、2005年に結成。仲井陽と仲井希代子によるアートユニット。
NHK Eテレ『グレーテルのかまど』、『100分de名著』などのアニメーションを担当。
仲井希代子が描いたグラフィックを仲井陽がアニメートさせるスタイルで制作し、ともに演出、画コンテを手がける。手描きと切り絵を合わせたようなタッチで、アクションから叙情まで物語性の高い演出を得意とする。

舞台作品である「タヒノトシーケンス」では脚本・演出を仲井陽が、美術・アートワーク・ビジュアルプロデュースを仲井希代子が手掛け、プロジェクションマッピングを舞台装置として取り込むことで、架空の町の景色を創出する。